Voices

社員紹介

常に農家の視点たち、最前線で報道する

農政経済部・記者

2019年8月 公開

 
 当社を志望したのは、“農村の魅力を発信する仕事”と“書く仕事”に関心があったから。農産物の加工品開発や農業体験ツアーを企画するインターンシップへの参加がきっかけでした。
 現在は農林水産省内の記者クラブ(農政クラブ)に所属し、米や農地制度などの農政分野を担当しています。当社の役割は農家の視点に立った有用な情報を提供すること。常に農家の視点に立って取材をすることを大切にしながら、喫緊の農政課題や対策を正確に伝えること、生産現場から見て政府の方針に問題がないかを探ること、この二点をやりがいにしています。
 
―――いままでどんな仕事をしてきましたか?

□1~3年目:東京:編集局 農政経済部
 東日本大震災による農作物の風評被害払拭を応援する人々や、「和食」の世界無形文化遺産登録に向けた政府の取り組みなどを取材。市場の花卉を担当したときは、「フラワーバレンタイン」や「日持ち保証販売」など、新たな需要開拓の仕掛けを追う取材に力を入れました。

□4~8年目:広島(中国四国支所):編集担当
 中国地方は、高齢・過疎など日本が抱える課題を先取りした地域です。営農には不利な中山間地で農地や集落の営みを守ろうと知恵を絞る、多くの農家に出会いました。
 特に印象に残っているのは、「原爆投下70年」の企画です。多くの働き手を失った広島県の村で、「日本三大漬け菜」と呼ばれる広島菜の産地を守り続けた人々の姿を伝えました。平成の時代に中国地方で発展した「集落営農」の歴史と今を伝える長期連載にも挑戦。関心あるテーマに腰を据えて取り組み、企画や構成、表現の力を磨きました。

□9年目~現在:東京:編集局 農政経済部
 2019年2月から、農林水産省内の記者クラブで仕事をしています。感染拡大が止まらない豚コレラや担い手への農地集積に関する法律改正など、着任早々に重要課題を担当しました。
 農家の悩み、農村の課題は政策に反映されているか。支所時代に見聞きした経験を引き出しに、工夫して記事を書くように心がけています。

―――特に印象深かった取材は?
 支所赴任時代の、水害で水路が壊れた地域への取材です。「水路が壊れ、困っている」という農家の声を聞き、現場へ向かいました。「農家が減っていて、改修費を負担しきれない」、「このままでは農業を続けていくのが難しい」といった農家の悩みに耳を傾け、差し迫った窮状を紙面で伝えました。その数か月後、行政による改修費用の全面負担が決定。農家からは「問題提起してくれ、行政が動いた。営農継続にめどがついたよ」と連絡をいただき、農家の役に立つやりがいを感じるとともに、新聞報道の力を実感しました。

―――求められる力は?
 取材の際は、どんな相手にも謙虚に接する姿勢を大切にしています。
 一方で、相手の話を理解し、納得できるまで遠慮せずに質問をぶつける度胸、粘り強さが求められます。

【1日のスケジュール】
7時  起床、日本農業新聞や他紙に目を通す
10時  農水省内を回り、会見で発表された政策等について取材
14時  国会で審議中の法律案について、主旨や問題点を農水省等に取材
    特集記事の作成に向けて情報を集める
16時  原稿執筆
    急きょニュースが入り、急いで取材、記事にすることも
19時  翌日付の紙面のゲラをチェック
    翌日の取材先、内容などを確認
20時  直帰

農を基軸に取材分野は幅広く

2009年度入社

農政経済部・記者

2018年8月 公開


 農産物の大幅な自由化につながるTPPや日欧EPAの取材のほか、米国との貿易協議も大きな取材テーマになっています。日米の動向に注目が集まる中、ワシントンDCやニューヨークに出張し、閣僚級貿易協議(FFR)、日米首脳会談などを取材しました。
 大手メディアの記者は人数が多い分、仕事の担当やその中での役割分担は細分化されているところも多いです。それに対し、日本農業新聞の記者は取材先や取材方法などで個人の自由度が高い。他社との競争もある中で苦労も多いですが、注目度が高い分、記事も大きく扱われます。若いうちからそういった取材のチャンスにも恵まれます。
 転勤で地方の農業・農村を感じることができるのも魅力です。地方に行って気づくのは農業・農村の多種多様な姿です。地方都市の均一化が進むなか、地方・農村の多様性と課題に直接触れる機会が多いのは、農業新聞ならではです。
 海外から地方まで取材できる幅は広く、個人の裁量も大きいですが、それでいて「農家のための情報」を追うという使命はぶれずに仕事に取り組める環境は魅力的です。


【入社から現在まで】
□1~5年目:編集局 農政経済部
日本農業新聞創刊85周年キャンペーンチームに配属され、農業政策から国会の動き、JAグループの役割など、農業政策に関わるさまざまな立場の人に取材する機会に恵まれました。若いうちに様々な立ち位置を学んだことが、その後の支所での取材に役立ちました。

□5~9年目:北海道支所:編集担当
半分以上の期間、酪農を担当し、日豪EPA、TPPなど北海道農業を支える品目の貿易自由化に揺れる現場の声を取材しました。牛乳・乳製品の生産から流通を支える指定生乳生産者団体制度の見直しも、実際の生産現場から取材しました。
また、観測史上初めて3つの台風が北海道に上陸した年を経験。全国でも自然災害が少ないと言われていた北海道が甚大な被害に見舞われるなか、被害取材を通じて、全国的な災害対策の重要性を学びました。
 
□9年目~現在:編集局 農政経済部
国会を担当しています。貿易交渉などの担当になり、TPPや日米貿易協定交渉などを中心に取材しています。

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